はじめに
「留学にパソコンは必要?iPadだけじゃダメなの?」「両方持っていくべき?」と悩んでいる留学予定者の方は多いのではないでしょうか。
現代の海外留学では、デジタル化が急速に進んでおり、教科書や授業資料のほとんどがPDF形式で配布されるケースが一般的になっています。特に欧米圏の大学や語学学校では、紙の教科書を使わず、すべてオンライン上で学習を進める環境が整っています。
この記事では、実際の留学経験者の体験談と最新の留学事情をもとに、パソコンとiPadの必要性から選び方、現地での活用法まで詳しく解説します。
この記事でわかること
- 留学でパソコンとiPadが必要な具体的な理由
- 留学目的別の最適なデバイス選択方法
- 現地で効率的に学習するための活用テクニック
留学でパソコンとiPad(タブレット)が必要な理由(Why)
海外教育のデジタル化が進んでいる現状
海外の教育機関では、日本以上にデジタル化が進んでいます。多くの学校で以下のような状況が当たり前になっています。
- 教科書や授業資料はすべてPDF形式で配布
- 宿題の提出もオンライン経由
- プレゼンテーション資料の作成が頻繁に求められる
- オンライン授業やハイブリッド授業の実施
実際に、カナダの語学学校「VanWest College」では、授業で使う教材は基本的にデジタルで、教科書や宿題は各クラスの先生がGoogle Classroomを使用して毎週アップロードし、生徒が各自ダウンロードする仕組みになっています。
パソコンとiPadそれぞれの役割と重要性
パソコンが必要な場面
- レポート作成・論文執筆
- プレゼンテーション資料の作成
- 複数のアプリケーションを同時使用
- 就職活動でのレジュメ(英文履歴書)作成
- オンライン授業での画面共有
iPadが必要な場面
- 大量のリーディング課題を効率的に読む
- PDF資料への書き込みやマーカー引き
- 手書きノートの作成
- 授業中のメモ取り
- 持ち運びしやすいサブディスプレイとして活用
MBA留学経験者によると、「リーディング課題を読む時は必ずiPadを使う。Apple Pencilでマーカーを引いたり、メモをしたりなど、紙の利点を全て兼ね揃えているから」とのことで、デジタル学習における iPad の重要性が明確に示されています。
留学に最適なパソコン・iPad の選び方(How)
Step1:留学目的と期間に応じたデバイス選択
語学留学(短期〜中期)の場合
- 軽量なノートパソコン(13インチ以下)
- iPad(8〜11インチ)+ Apple Pencil
- 予算重視なら Surface Laptop Go がおすすめ
フィリピンへの語学留学など短期の場合には、パソコンかタブレットどちらか1台があれば
十分だと思います。日常でも授業でもスマホを使う機会が圧倒的に多いと思うので
授業でパソコンを使わない場合には、タブレット+スマホでも良いと思います。
学位取得留学(長期)の場合
- 高性能ノートパソコン(MacBook Air/Pro、Surface Pro)
- iPad Pro(12.9インチ)+ Apple Pencil
- 複数年使用を考慮した耐久性重視
ワーキングホリデーの場合
- 持ち運び重視の軽量モデル
- 仕事探しでのレジュメ作成機能
- コストパフォーマンス重視
Step2:OS選択のポイント
Windows を選ぶべき人
- 既にWindowsに慣れている
- Microsoft Office を頻繁に使用
- 予算を抑えたい
- 多様なメーカーから選択したい
Mac を選ぶべき人
- iPhone ユーザーでデータ連携を重視
- 動画編集や クリエイティブ作業を予定
- 世界中のApple Storeでサポートを受けたい
- デザイン性を重視
実際の留学生の声では、「現地のカナダ人は高確率でMacを使っていたが、語学学校ではWindowsを使用している生徒が多かった」という報告があり、どちらを選んでも問題ないことがわかります。
Step3:必要なスペックと周辺機器
最低限必要なスペック
- メモリ:8GB以上(理想は16GB)
- ストレージ:256GB以上
- バッテリー:8時間以上
- Webカメラ・マイク内蔵
- Wi-Fi 6対応
必須の周辺機器
- 変換プラグ(渡航先に応じて)
- マウス(作業効率向上のため)
- iPad用保護フィルム(ペーパーライクフィルム推奨)
- Apple Pencil カバー(紛失防止)
- 外付けハードディスク(バックアップ用)
留学先でのパソコン・iPad活用事例(Case Study)
成功事例①:MBA留学でのデュアルディスプレイ活用
スペインのIEビジネススクールに留学した学生は、MacBook Air と iPad Pro の組み合わせで学習効率を大幅に向上させました。ノートパソコンにタブレットを接続することで2画面表示が可能になります。
具体的な活用方法
- MacBook でレポート作成をしながら、iPad で参考資料を表示
- 授業中は iPad でスライドにメモを取り、MacBook でリアルタイム検索
- One Note を3つのデバイス(iPhone、iPad、MacBook)で同期し、いつでも最新情報にアクセス
得られた効果
- 作業効率が約2倍向上
- 画面切り替えの時間短縮
- 複数の情報を同時に処理可能
成功事例②:語学学校でのペーパーレス学習
カナダの語学学校に通った学生は、iPad + Apple Pencil の組み合わせで完全ペーパーレス学習を実現しました。
活用のポイント
- GoodNotes 5 アプリで全ての授業資料を一元管理
- Apple Pencil でリアルタイムでメモ・マーカー引き
- iCloud 同期で iPhone からも資料確認可能
- 重い教科書を持ち歩く必要がなくなった
学習面での改善
- 資料の検索時間が大幅短縮
- 手書きメモとデジタル資料の融合
- バックアップにより紛失リスクゼロ
FAQ(よくある質問)

Q1. 留学にパソコンとiPad両方持っていく必要がありますか?
A. 理想的には両方あることをおすすめします。パソコンは文書作成やプレゼンテーション作成、iPad はリーディングやノート取りに最適で、それぞれ異なる役割を果たします。予算に制約がある場合は、留学の目的に応じてどちらか一方を選択することも可能ですが、学位取得を目指す長期留学では両方あると学習効率が大幅に向上します。
Q2. 現地でパソコンやiPadを購入することはできますか?
A. 可能ですが、いくつかの注意点があります。現地購入のメリットは現地サポートを受けやすいことですが、デメリットとして初期設定に時間がかかる、日本語入力の設定が複雑、価格が日本より高い場合があることが挙げられます。また、留学開始直後から必要になるケースが多いため、事前に日本で準備することをおすすめします。
Q3. 故障した場合の修理はどうすればよいですか?
A. Apple製品の場合は世界中のApple Storeで修理対応が可能です(ただし現地語での対応となる場合があります)。Windows PCの場合は、メーカーによって対応が異なるため、購入前に留学先での修理対応を確認しておきましょう。また、海外留学保険でデジタル機器の補償があるかも事前に確認することが重要です。
Q4. 機内持ち込みの際の注意点はありますか?
A. パソコンやiPadは貴重品扱いとなるため、必ず機内持ち込み手荷物として携行してください。預け入れ荷物に入れると破損や紛失のリスクがあります。また、リチウムイオンバッテリーを含む機器は預け入れ禁止となっている航空会社もあります。セキュリティチェックでは電源を入れる必要がある場合があるため、バッテリーを充電しておくことも大切です。
Q5. 留学先でのインターネット環境はどうすればよいですか?
A. 多くの学校や図書館では無料Wi-Fiが提供されていますが、セキュリティや速度の面で不安定な場合があります。ポケットWi-Fiのレンタルを検討することをおすすめします。特に海外WiFiレンタルショップなどでは、1台で最大10デバイスまで同時接続可能で、「電源を入れない日は通信料0円」のサービスもあり、学校のWi-Fiと使い分けることで通信費を抑えることができます。
まとめ
留学におけるパソコンとiPadの重要性と活用法について詳しく解説してきました。重要なポイントを以下にまとめます。
- デジタル化の進展:海外教育機関では教材のデジタル化が標準となっており、パソコンやiPadは学習に必須のツールとなっている
- 役割の違い:パソコンは文書作成やプレゼンテーション作成、iPadはリーディングやノート取りに最適で、両方あることで学習効率が大幅に向上する
- 選択の基準:留学の目的、期間、予算に応じて最適なデバイスを選択し、必要な周辺機器も忘れずに準備することが重要
留学を成功させるためには、現地の学習環境に適応できるデジタル環境を整えることが不可欠です。まずは自分の留学目的と予算を明確にし、この記事の情報を参考に最適なデバイスを選択してください。そして、渡航前には必要な設定やアプリのダウンロードを完了させ、現地到着後すぐに学習に集中できる環境を整えておきましょう。




