はじめに
フィリピン留学を検討している中で「クラークってどんな場所？」「他の都市と何が違うの？」と疑問に思っていませんか。クラークは、フィリピン留学の中でも特に注目されている留学先の一つです。元米軍基地という特殊な背景を持つこの地域には、他のフィリピン都市では体験できない独特の魅力があります。
この記事では、フィリピン クラーク 留学について、基礎知識から具体的な学校選び、実際の体験談まで包括的に解説します。
この記事でわかること
- クラーク留学の基本情報と他都市との違い
- メリット・デメリットを踏まえた選択基準
- おすすめ語学学校と具体的な費用目安
クラーク留学の基礎知識と特徴
クラークの地理的位置と歴史的背景
クラークは、フィリピンのルソン島中部パンパンガ州に位置する経済特別区です。
首都マニラから北西約90キロメートル、車で約2時間の場所にあります。
最も重要な特徴は、1991年まで米軍クラーク空軍基地があったという歴史です。現在も多くの欧米人が居住しており、「リトルカリフォルニア」と呼ばれることもあります。1993年にクラーク経済特別区として指定され、現在も大規模な開発が続いています。
2022年には国際空港のリニューアルも完了し、東京の成田、韓国のソウル、シンガポール、バンコク、台湾、マカオなどへの直行便も運航しています。
※2025年6月に関空→クラークの直行便は廃止になってしまいました。
クラーク経済特別区の安全性
クラーク経済特別区は、約33,000ヘクタールの広大な敷地を有し、全ての出入り口に検問ゲートが設置されています。24時間体制で警察による警備が行われており、フィリピン国内でも特に治安の良いエリアとして知られています。
特別区内では以下の安全対策が徹底されています：
- 高さ3メートルのコンクリート壁による境界線
- 有刺鉄線による追加セキュリティ
- トライシクル（改造バイク）の乗り入れ禁止
- 排気ガスを多く排出する車両の通行制限
NUMBEO調査機関のデータによると、クラークの犯罪指数は48.68で、マニラ（64.40）やセブ島（51.73）よりも低い数値を示しています。
【要点まとめ】
- クラークは元米軍基地を再開発した“クラーク経済特区”に位置する
- 治安が良く、道路や街並みが整備されている
- ネイティブ講師が多く住むエリアで、外国人比率が高い
- 語学学校の数はセブより少ないが質が高い傾向がある
クラーク留学のメリットとデメリット
クラーク留学の主要メリット
1. ネイティブ講師との学習機会
クラーク最大の魅力は、フィリピン留学でありながらネイティブ講師から直接指導を受けられることです。米軍基地があった影響で、現在も多くのアメリカ人、カナダ人、イギリス人が居住しており、各語学学校にネイティブ講師が在籍しています。
通常、ネイティブ講師とのマンツーマンレッスンは欧米留学で月額30万円以上かかりますが、
クラークでは月額15万円程度で同等の授業を受けることができます。
2. 整備された生活環境
経済特別区内には以下の施設が充実しています：
- 大型ショッピングモール（SMクラーク、マルケット・モール）
- 高級ホテルとリゾート施設
- 18ホールのゴルフコース（複数）
- カジノとエンターテイメント施設
- 国際会議場
道路も米軍基地時代から整備されており、他のフィリピン都市と比較して交通渋滞も少なく、移動がスムーズです。
3. 日本人比率の適正バランス
クラークの語学学校における日本人比率は平均20〜30％程度で、セブ島の一部学校（50％超）と比較して国際色豊かな環境が保たれています。韓国人、台湾人、ベトナム人、中東系の学生が多く、真の国際交流が期待できます。
【要点まとめ】
- ネイティブ講師が多く質の高いレッスンが受けられる
- 経済特区内は治安が良く、環境が整っている
- 交通量が少なく、生活のストレスが少ない
- 日本人比率が低い学校が多く、英語環境を作りやすい
クラーク留学のデメリット
1. 観光・娯楽施設の限定性
セブ島のような豊富なビーチアクティビティや観光スポットは限られています。最寄りのビーチまで車で約1時間かかり、週末の選択肢がやや少ないのが現実です。
2. 雨季の影響
クラークはセブ島と比較して降水量が多く、特に8月〜9月の雨季には月間降水量が400mm以上に達します（セブ島は同時期110mm程度）。この時期は屋外活動が制限される可能性があります。
3. 交通手段の制約
経済特別区内は安全性を重視するため、一般的なフィリピンの交通手段（ジプニー、トライシクル）の利用ができません。移動は主にタクシーやGrabに依存することになり、交通費がやや高くなる傾向があります。
【要点まとめ】
- 学校数が少ないため選択肢はセブより狭い
- トライシクル等のローカル交通が特区内では利用不可
- 観光地が少なく、娯楽は多くない
- 物価はセブ・マニラよりやや高い場合がある
クラーク留学おすすめ語学学校と体験談
厳選5校の特徴比較
1. HANA ACADEMY
設立年: 2008年
学生定員: 100名
日本人比率: 10％
日本人スタッフ：2名
マンゴー農園の敷地内にあり、自然に囲まれた環境
キャンパス施設が充実している
幼稚園を併設し、4〜6歳児も受け入れ可能
多国籍の生徒が在籍し、英語環境にどっぷり浸かれる
おすすめな人: 子ども連れで自然豊かな環境に留学したい人
おすすめな人: 異文化交流を重視する人
2. EG Academy
設立年: 2013年
学生定員: 200名
日本人比率: 20％
「フィリピン留学の概念を変える」をコンセプトに、ホテル並みの設備を完備した学校です。校内にゴルフ練習場があり、English & Golfコースが人気を集めています。
特徴的な設備:
- 屋外プール（25m×4レーン）
- フィットネスジム
- ゴルフ練習場（打席20打席）
- カフェテリア
3. CIP ENGLISH ACADEMY
設立年: 2007年
学生定員: 100名
日本人スタッフ：1名
日本人比率: 28％
フィリピン・クラーク地域にある語学学校で、
ネイティブ講師とのマンツーマン授業や試験準備プログラムにも力を入れているスクールです。
特色: 教室・寮の改装・清掃状態について肯定的な評価が多く、学習・居住環境の質を重視する声が多い
4. Clark Talk Academy
設立年: 2020年（バギオTALKの移転校）
学生定員: 100名
日本人比率: 30％
全授業がマンツーマンで構成されており、最大13コマまで選択可能な柔軟性が魅力です。経済特別区内の最も安全なエリアに位置し、部外者の立ち入りが完全に禁止されています。
5. We Academy
設立年: 2003年
学生定員: 200名
日本人比率: 25％
イロイロで15年以上の運営実績を持つWe Academyのクラーク校です。12,000平米の広大な敷地に新築のジム、大型プール、ゴルフ練習場、各種スポーツコートを完備しています。
実際の留学体験談
体験談1: 6週間の短期集中留学（20代女性・Tさん）
「CIPで6週間学びました。最初はネイティブ講師の授業についていけるか不安でしたが、レベル別のクラス分けが細かく、無理なく上達できました。特にアメリカ人講師のジョン先生の発音矯正クラスは目から鱗で、帰国後のTOEICスコアが150点アップしました。」
学習成果: TOEIC 650点 → 800点（6週間後）
体験談2: 親子留学20週間（30代女性・Yさん）
「4歳の娘と約6ヶ月間EG Academyで学びました。娘は併設の英語保育園に通い、私は一般英語コースを受講。広い敷地と充実した設備のおかげで、娘も飽きることなく海外生活を楽しめました。親子で英語に触れる貴重な経験になりました。」
体験談3: スパルタ式8週間留学（30代男性・Nさん）
「H校のスパルタコースを選択。平日外出禁止は最初きつかったですが、その分勉強に集中できました。多国籍の環境で、特に韓国人、台湾人の友人ができ、英語を使ったコミュニケーションが自然に身につきました。」
よくある質問（FAQ）
Q1. フィリピン クラーク 留学の費用はどのくらいですか？
A. クラーク留学の月額費用は学校や部屋タイプによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです：
- 1人部屋: 18〜25万円/月
- 2人部屋: 15〜20万円/月
- 3〜4人部屋: 12〜17万円/月
この費用には授業料、宿泊費、食費（1日3食）が含まれています。セブ島と比較してやや高めですが、ネイティブ講師の授業を考慮すると非常にコストパフォーマンスが高いといえます。
Q2. クラーク留学はどんな人におすすめですか？
A. 以下のような方に特におすすめです：
- ネイティブ英語を学びたい方: 欧米留学の3分の1の費用でネイティブ講師から学べます
- 社会人・シニアの方: 規則が比較的緩く、整備された環境で快適に学習できます
- ゴルフ好きの方: 複数のゴルフ場があり、English & Golfコースも選択可能です
- 治安を重視する方: 経済特別区内は24時間警備で非常に安全です
Q3. クラークの気候はどうですか？
A. クラークの年間平均気温は25〜29℃で、フィリピンの他都市と大きな差はありません。ただし、以下の点に注意が必要です：
- 乾季（11月〜5月）: 比較的過ごしやすく、留学のベストシーズン
- 雨季（6月〜10月）: 特に8月〜9月は降水量が多く、月間400mm以上の雨が降ります
- 台風シーズン: 7月〜10月は台風の影響を受ける可能性があります
Q4. クラークから他の観光地へのアクセスはどうですか？
A. クラーク国際空港を拠点とした国内外へのアクセスは良好です：
- セブ島: 直行便で約1時間30分
- ボラカイ島: カリボ空港経由で約2時間
- バギオ: 車で約3時間
- マニラ: 車で約2時間
- スービック: 車で約1時間
週末を利用した短期旅行が気軽に楽しめます。
Q5. クラークの語学学校選びのポイントは？
A. 以下の5つのポイントを重視して選択することをおすすめします：
- ネイティブ講師の在籍数: 常時5名以上いる学校を選ぶ
- 日本人比率: 20〜35％程度が理想的
- 立地: 経済特別区内の学校が安全性の面で優位
- 設備: プール、ジム、ゴルフ練習場などの充実度
- コース柔軟性: 個人のニーズに合わせてカスタマイズ可能か
まとめ
フィリピン クラーク 留学は、従来のフィリピン留学とは一線を画す独特の魅力を持つ留学先です。
クラーク留学の3つの要点
- コストパフォーマンス: 欧米留学の3分の1の費用でネイティブ講師から学べる
- 安全性: 経済特別区による24時間警備体制で治安面の心配が少ない
- 学習環境: 整備されたインフラと国際色豊かな学生構成
特に、英語の発音やネイティブ表現を本格的に学びたい方、安全で快適な環境での留学を希望する社会人やシニアの方には最適な選択肢といえるでしょう。
まずは複数の語学学校の資料請求から始めて、自分の目標と予算に最も適した学校を見つけることが成功への第一歩です。クラークでの留学体験が、あなたの英語力向上と国際的な視野拡大につながることを願っています。
