はじめに

「フィリピン留学を検討しているけれど、実際の物価はどのくらい?」「日本と比べてどれだけ生活費を抑えられるの?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
近年、円安やインフレの影響で日本の生活コストが上昇する中、フィリピンの物価事情も変化しています。特に社会人の方にとっては、転職やキャリアアップを考える際に「海外での生活費」は重要な判断材料になるでしょう。
本記事では、2025年最新の為替レート(1ペソ=約2.6円)をもとに、フィリピンと日本の物価を徹底比較します。食費、住居費、交通費から娯楽費まで、具体的な数字で解説し、現地10年在住者のリアルな体験談もご紹介します。
フィリピン留学村では、単なる語学留学ではなく「年収と働き方を変えるためのフィリピン留学」をサポートしています。物価の安さを活かして英語力を身につけ、その後の海外就職やキャリアアップまで見据えた人生設計を一緒に考えていきましょう。
フィリピンの物価全体像と経済状況

基本的な物価水準
フィリピンの物価は、一般的に日本の約3分の1と言われています。2025年6月現在の為替レート(1ペソ=約2.6円)で計算すると、多くの商品やサービスで大幅な価格差を実感できます。
ただし、この「3分の1」という数字には注意が必要です。商品カテゴリーや地域によって価格差は大きく異なり、場合によっては日本とほぼ同等、または高い場合もあります。
フィリピンの平均給与と購買力
フィリピンの新卒者平均月給は約19,000ペソ(約4万9,000円)で、日本の約4分の1程度です。しかし、現地の物価水準を考慮すると、この収入でも一定の生活を送ることが可能です。
IT業界や大学教授などの高給職でも月収は6万円〜8万円程度で、日本と比較すると大幅に低い水準となっています。この給与水準の違いが、物価の安さの背景にあります。
経済成長と物価上昇の傾向
フィリピンは平均年齢24歳という若い人口構成で、高い経済成長率を維持しています。2021年の実質GDP成長率は5.7%と、日本の1.7%を大きく上回っています。
この経済成長に伴い、特にマニラやセブなどの都市部では物価上昇が顕著です。2025年1月〜3月の物価上昇率は平均2.2%で、日本の3.8%より低いものの、現地の給与水準を考えると生活への影響は無視できません。
食費の詳細比較

ローカル食堂での食事
フィリピンの最大の魅力は、ローカル食堂(カレンデリア)での食事の安さです。おかず1品とご飯で100円〜300円程度で満腹になることができます。
- 白米(1食分):13〜15ペソ(約34〜39円)
- 野菜系おかず(1品):22〜27ペソ(約57〜70円)
- 魚や肉類のおかず(1品):55〜80ペソ(約143〜208円)
現地10年在住者によると、「2025年現在、家族6人で日本人らしいある程度快適な生活をしようとすると月20万円くらいは必要だが、単身で住む場所にこだわらなければ10万円あれば十分余裕がある」とのことです。
外食・レストラン
観光客向けレストランでは、1食あたり500〜1,000ペソ(約1,300〜2,600円)が相場です。日本食レストランやイタリアンレストランでは、メニューによって10〜30ペソ程度の値上がりが見られます。
- 定食:470〜630ペソ(約1,222〜1,638円)
- ラーメン:370〜630ペソ(約962〜1,638円)
- ピザ(9インチ):260〜420ペソ(約676〜1,092円)
国際チェーン店の価格
スターバックスやマクドナルドなどの国際チェーン店では、日本とほぼ同等の価格設定となっています。
- スターバックスのコーヒー:約150ペソ(約390円)
- マクドナルドのビッグマック:約150ペソ(約390円)
これらの店舗では、フィリピンの物価の安さを実感することは難しいでしょう。
食材・自炊の場合
スーパーマーケットで食材を購入して自炊する場合、大幅な節約が可能です。
- ミネラルウォーター(500ml):10.5〜18ペソ(約27〜47円)
- 牛乳(1L):100〜110ペソ(約260〜286円)
- マンゴー(1kg):約80ペソ(約208円)
- バナナ(1kg):約60ペソ(約156円)
特にフルーツは日本と比較して圧倒的に安く、マンゴーは日本の約10分の1の価格で購入できます。
住居費の地域別比較

マニラ・首都圏エリア
マニラなどの首都圏では、コンドミニアムの賃料が高騰しています。
ビジネスパーク・マカティエリア(月額賃料)
- スタジオタイプ:21,000ペソ(約54,600円)
- 1ベッドルーム:42,000ペソ(約109,200円)
- 2ベッドルーム:52,500ペソ(約136,500円)
ITパークエリア(月額賃料)
- スタジオタイプ:21,000ペソ(約54,600円)
- 1ベッドルーム:28,500ペソ(約74,100円)
- 2ベッドルーム:42,240ペソ(約109,800円)
セブ島・地方都市
セブ島では、マニラと比較して2〜3割程度安い賃料で住居を確保できます。
セブ市内(月額賃料)
- スタジオタイプ:16,800ペソ(約43,680円)
- 1ベッドルーム:24,100ペソ(約62,600円)
- 2ベッドルーム:33,600ペソ(約87,300円)
マクタン島(月額賃料)
- 1ベッドルーム:14,560ペソ(約37,800円)
- 2ベッドルーム:20,800ペソ(約54,000円)
光熱費
電気代は日本と比較してやや高めです。
- スタジオタイプ:約3,500ペソ(約9,100円)
- 1ベッドルーム:約5,000ペソ(約13,000円)
- 2ベッドルーム以上:約7,000ペソ(約18,200円)
フィリピンの電気料金は1キロワットあたり13.54ペソ(約35円)で、日本の約3倍の水準です。
交通費の比較
公共交通機関
フィリピンの公共交通機関は非常に安価です。
- ジプニー(初乗り):13ペソ(約34円)
- モダンジプニー:14〜16ペソ(約36〜42円)
- バス:40〜50ペソ(約104〜130円)
タクシー・配車サービス
2025年にタクシーの初乗り料金が大幅に値上がりしました。
- タクシー初乗り:50ペソ(約130円)※2024年は40ペソ
- バイクタクシー(約5分):42ペソ(約109円)
- Grab:タクシーと同等かやや高め
現地在住者によると、「タクシードライバーの中にはメーターの変更をしていない者もおり、40ペソのままのケースもあるが、追加で10ペソを要求されることがあるため注意が必要」とのことです。
娯楽・レジャー費用
マリンアクティビティ
フィリピンの大きな魅力の一つが、格安で楽しめるマリンアクティビティです。
- 体験ダイビング:2,000ペソ(約5,200円)
- パラセーリング:2,300ペソ(約5,980円)
- シュノーケリング:900ペソ(約2,340円)
- ダイビングライセンス取得:7,000ペソ(約18,200円)
日本でダイビングライセンスを取得すると5万円以上かかるため、約3分の1の価格で取得できます。
マッサージ・スパ
フィリピンのマッサージは世界的にも有名で、非常にリーズナブルです。
- 1時間のオイルマッサージ:1,000ペソ(約2,600円)
- スパでのフルコース:2,000〜3,000ペソ(約5,200〜7,800円)
日本で同様のサービスを受けると6,000円以上かかるため、約半額で楽しむことができます。
その他の娯楽
- 映画鑑賞:150ペソ(約390円)
- ビリヤード:7ペソ(約18円)
- ボーリング:150ペソ(約390円)
地域別物価差の詳細
マニラ(首都圏)
フィリピンで最も物価が高いエリアです。特に住居費と外食費が高く、日本の地方都市と同程度の生活費が必要な場合もあります。
セブ島
マニラと比較して2〜3割程度安く、留学生や長期滞在者に人気のエリアです。語学学校も多く、CIAやCebu Blue Ocean Academyなど質の高い学校が集まっています。
クラーク
マニラから車で2時間程度の経済特区で、セブ島よりもさらに物価が安いエリアです。CLARK WE ACADEMYやEG ACADEMYなど、コストパフォーマンスの高い語学学校が多数あります。
リゾート地(ボラカイ、エルニド)
観光地価格で、マニラの3〜4倍の物価です。Boracay CoCo Englishのように、リゾート環境で英語を学べる学校もありますが、生活費は高めに設定する必要があります。
実際の体験者の声

30代男性・IT関係者の場合
現地10年在住のAさん(30代男性)は、「移住当初であれば、単身で住む場所にこだわらなければ10万円あれば生活に十分余裕があった。2025年現在は、家族6人で日本人らしいある程度快適な生活をしようとすると20万円くらいは必要」と語ります。
Aさんによると、「フィリピンで就職する日本人の特徴は、日本人の中でレアな人材になりたい、ポジションを取りたいと考えている人が多い。英語を勉強して、その後海外で別のところにステップアップしたいと考えている人が多い」とのことです。
教育移住を検討する40代女性の場合
Bさん(40代女性)は親子留学を経験し、「現地の学校であれば年間15万円から20万円程度で安く英語が学べる。授業はすべて英語で行われ、英語やディベートは強くなる」と評価しています。
一方で、「日本と教育テキストが異なるため、フィリピンで勉強すると算数や理科が弱くなる可能性がある」というデメリットも指摘しています。
長期滞在者の生活費実例
Cさん(50代男性)は、「単身者が普通の生活(プール・ジム付きのコンドミニアムに住み、日本食もたまに食べる)をするなら月20万円くらいあれば十分」と述べています。
内訳は以下の通りです:
- 住居費(1ベッドルーム):約7万円
- 食費:約5万円
- 光熱費:約1.5万円
- 交通費:約1万円
- 娯楽費:約3万円
- その他:約2.5万円
よくある質問(FAQ)
Q: フィリピンの物価上昇率はどのくらいですか?
A: 2025年1月〜3月のフィリピンの物価上昇率は平均2.2%です。日本の同期間の平均3.8%と比較すると低い水準ですが、現地の給与水準を考慮すると生活への影響は大きいです。特にマニラなどの都市部では住居費の上昇が顕著です。
Q: 10万円あればどのくらいの生活ができますか?
A: 2025年6月現在のレート(1ペソ=2.6円)では、10万円は約38,000ペソに相当します。これはフィリピンの新卒社会人2ヶ月分の給料に相当する金額です。地方都市であれば快適な単身生活が可能ですが、マニラでは節約が必要です。
Q: 日本より高いものはありますか?
A: はい、いくつかあります。電気代は日本の約3倍、ユニクロなどの海外ブランド品は1.2〜1.3倍の価格です。また、5つ星ホテルや高級レストランは日本とほぼ同等の価格設定となっています。
Q: 留学中の生活費はどのくらい必要ですか?
A: 語学学校の寮に滞在する場合、月額5万円〜10万円程度で生活可能です。外部のコンドミニアムに住む場合は、住居費だけで5万円〜15万円程度必要になります。食費や交通費を含めて、月額10万円〜20万円を目安にすると良いでしょう。
Q: 地域による物価差はどのくらいありますか?
A: マニラを基準とすると、セブ島は約2〜3割安く、クラークやタガイタイなどの地方都市はさらに安くなります。一方、ボラカイ島やエルニドなどのリゾート地は、マニラの3〜4倍の物価です。
Q: 現金とクレジットカード、どちらが便利ですか?
A: 日常生活では現金が主流ですが、高級ホテルやレストラン、ショッピングモールではクレジットカードも使用できます。ATMは各地にあるため、現金の調達は比較的容易です。ただし、手数料がかかるため、まとまった金額を引き出すことをお勧めします。
Q: 海外就職を考える場合の給与水準はどうですか?
A: 日本人の場合、TOEIC650-700点レベルがあれば月収10万ペソ(約26万円)からスタートするのが平均的です。経験やスキルによって15万ペソ(約39万円)以上も可能です。現地の物価を考慮すると、日本での生活よりも余裕のある生活を送ることができます。
まとめ
フィリピンの物価は確かに日本より安いですが、「一律3分の1」という単純な比較では実態を把握できません。商品カテゴリーや地域、ライフスタイルによって大きく異なるのが現実です。
物価が安い分野:
- ローカル食堂での食事(日本の4分の1〜5分の1)
- 公共交通機関(日本の10分の1)
- マッサージ・スパ(日本の半額)
- マリンアクティビティ(日本の3分の1〜5分の1)
日本とほぼ同等または高い分野:
- 国際チェーン店での食事
- 電気代(日本の約3倍)
- 海外ブランド品
- 高級ホテル・レストラン
現地10年在住者の体験談からも分かるように、「日本と比べすぎることが失敗の原因」となります。フィリピンには日本とは異なる魅力と価値があり、物価の安さを活かして新しいライフスタイルを築くことが可能です。
フィリピン留学村では、単なる語学留学ではなく「年収と働き方を変えるためのフィリピン留学」をサポートしています。物価の安さを活かして英語力を身につけ、その後のフィリピン就職や2カ国留学、外資転職まで、あなたに合った次の3ステップを一緒に描きます。
まずは短期留学で現地の生活を体験し、自分に合うかどうかを確かめることから始めてみませんか。フィリピンから、新しい人生設計を一緒に考えていきましょう。




