はじめに

「フィリピン人って本当に英語が話せるの?」「留学先として選んで大丈夫?」——そんな疑問を持ちながらこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
フィリピン留学を検討する社会人の多くは、語学学校に通うだけで終わらせたくないと感じています。英語力を手にした先に、年収と働き方を変える具体的なキャリアパスを描きたい——そのためにまず知っておくべきなのが、フィリピン人の英語力の実態です。
この記事では、フィリピン現地に10年以上在住し、数多くの日本人留学生・移住者をサポートしてきたフィリピン留学村の視点から、「フィリピン人が英語を話せる割合」の正確なデータと、その英語環境を活かしたキャリア設計の方法を徹底解説します。
フィリピン人の英語話者割合——データで見る実態

英語話者の割合は、地域と「話す・理解する」で変わる
「フィリピン人の英語話者は9割」「いや6割程度」——ネット上ではさまざまな数字が飛び交います。数字に幅が出るのは、次の2つの視点が混ざっているからです。
① 地域による差
- 全国平均:英語を話せる割合は約6割(63.7%)。英語が限定的な農村部も含んだ数字です。
- 留学先の都市部(セブ・クラーク・マニラ・バギオなど):体感で9割近くが英語を使いこなします。
② 「話す」か「理解する」かの違い
- 話せる(speak):日常的に英語で会話ができる層 … 全国で約6割
- 理解できる(understand):聞き取り・読み取りまで含めた層 … 9割前後
つまり、「約6割が英語を話し、9割近くが英語を理解できる。
そして留学生が集まる都市部では、話せる人の割合もぐっと上がる」というのが実態です。
現地10年以上在住の専門家は、こう指摘します。「都市部の教育水準が高い層はほぼ全員が英語を話す。留学生が日常的に接するモール・レストラン・学校・オフィスでは、英語が通じないことはまずありません」。実際、EF英語能力指数(EF EPI)2025年版の都市別スコアでも、マニラやセブなどの主要都市は全国平均を上回る「高熟練」水準を記録しています。
英語話者数は世界第5位
最新のデータによると、フィリピンの英語話者数は約6,402万人で、世界第5位に位置します。
| 順位 | 国名 | 英語話者数 | 人口に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1位 | アメリカ | 約2億8,316万人 | 95.4% |
| 2位 | インド | 約1億2,534万人 | 12.1% |
| 3位 | パキスタン | 約1億800万人 | 57% |
| 4位 | ナイジェリア | 約7,900万人 | 53.3% |
| 5位 | フィリピン | 約6,402万人 | 63.7% |
注目すべきは「割合」の高さです。インドは話者数こそ多いものの、全人口の12.1%に過ぎません。一方フィリピンは、人口の6割以上が英語を話せる——これは非英語圏の国としては際立って高い水準です。
アジアでの英語力ランキング
EF英語能力指数(2025年版)において、フィリピンはアジア第2位(シンガポールが2025年版からネイティブ国として対象外となったため)の英語力を誇ります。日本は「低い」カテゴリに分類されており、フィリピンとの差は歴然です。
| 国名 | アジア内順位 | 英語力カテゴリー |
|---|---|---|
| マレーシア | 1位 | 高熟練 |
| フィリピン | 2位 | 高熟練 |
| 韓国 | 中位 | 中程度 |
| 日本 | 低位 | 低い |
また、ビジネス英語の指標として広く使われるTOEICの平均スコアでは、
フィリピンが749点(2022年データ)に対し、日本は561点。188点もの差があり、
ビジネスシーンでの英語運用力の違いは明確です。
フィリピン人が英語を話せる5つの理由

理由①:アメリカ植民地時代に形成された歴史的基盤
1898年から1946年までの約48年間、フィリピンはアメリカの統治下にありました。この時期、アメリカは1,000人以上の英語ネイティブ教師をフィリピンに派遣し、小学校教育に英語を導入しました。
独立後の1974年には「英語とフィリピン語による二言語併用教育政策」が導入され、英語は公用語としての地位を維持し続けています。100年以上にわたって積み上げられた英語文化の基盤——これが他のアジア諸国との決定的な違いです。
理由②:小学校1年生から始まる徹底した英語教育
フィリピンの公立学校では、小学校1年生から1日1時間の英語授業があります。小学3年生になると、英語を使って算数や理科などの教科を学ぶようになります。
フィリピン教育省の資料によると、公立学校における英語の授業時間は6年間で1,746時間。日本の約100時間(3年間)と比べると、実に17倍もの英語教育を受けている計算です。
さらに、現地の私立学校では幼少期からの英語教育が標準的です。現地10年以上在住の専門家によると、「フィリピンの私立学校に通う子どもたちは、5歳でも流暢に英語を話します。日本の大学生よりもはるかに自然な英語を使いこなしているのが現実です」とのことです。
理由③:80以上の地域言語が生んだ「共通語としての英語」
フィリピンには約80〜170の地域言語が存在します。異なる地域出身者同士が意思疎通する際、英語が共通語として機能するのです。これは日本のように単一言語が浸透している国では生まれない、フィリピン特有の英語普及要因です。
理由④:日常生活のあらゆる場面に英語が浸透
テレビ番組、映画、看板、ビジネス文書——フィリピンの日常生活には英語が溢れています。語学学習を意識しなくても、生活の中で自然に英語に触れ続ける環境が整っているのです。
理由⑤:英語力が収入・キャリアに直結する社会構造
フィリピンでは英語力が収入に直結します。BPO(Business Process Outsourcing)産業——コールセンターや事務処理の外部委託——が急成長しており、英語ができる人材は高い給与を得られます。
米国の調査会社Tholons(トロンス)のBPO産業拠点ランキングでは、フィリピンの都市が上位100位の中に7つもランクインしています。かつてインドが主流だったコールセンター業務が、フィリピンへシフトした大きな理由の一つが英語コミュニケーション力の高さです。
フィリピン英語の特徴——日本人に最適な理由

アメリカ英語ベースで聞き取りやすい
フィリピン英語はアメリカ英語をベースとしています。LとRの区別がはっきりしており、日本人にとって聞き取りやすい発音が特徴です。「th」音が「t」や「d」に近く聞こえる場合がありますが、ビジネスコミュニケーションに支障をきたすレベルではありません。
スラングが少なく、ビジネス英語に最適
フィリピン英語のもう一つの大きな特徴は、スラングや俗語が少ないことです。「weird」「awesome」「dope」といったアメリカでよく使われる表現や、下品な言葉はほとんど聞かれません。文法的に正確で、教科書に近い英語——これは英語を学ぶ日本人にとって理想的な学習環境です。
語学学校講師の採用基準は非常に厳格
フィリピンの語学学校では、講師の採用基準が非常に厳しく設定されています。ある学校の採用実績によると、応募者の合格率はわずか2.5%(40人に1人)という狭き門です。TOEIC900点以上の取得や、3週間以上の研修修了が求められるケースも珍しくありません。
留学中、学校の外でも英語は通じる?生活シーン別ガイド

フィリピン留学を考える方が最も気になるのが、「学校の中だけでなく、日常生活でも英語が通じるのか?」という点でしょう。
結論から言えば、セブ・クラーク・マニラ・バギオなど留学生の多い都市では、学校の外でも英語だけで生活が完結します。
教室で習った英語を、その日のうちに街で使える——これがフィリピン留学の最大の実践的メリットです。 シーン別に、英語の通じやすさを見てみましょう。
| 生活シーン | 主な場所 | 通じやすさ | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 食事 | レストラン・カフェ・ファストフード(Jollibee等)・フードデリバリー | ◎ | メニューも接客も英語。注文から会計まで英語で完結します。 |
| ショッピング | 大型モール(SM・Ayala)・スーパー・コンビニ | ◎ | モールは英語が標準。店員も英語で対応してくれます。 |
| レジャー | アイランドホッピング等のツアー・ダイビング・スパ・ジム | ◎ | 観光客対応のスタッフは英語が堪能。予約から現地でのやり取りまで英語でOK。 |
| 移動・交通 | 配車アプリGrab・空港・ホテル | ◎ | Grabはアプリで行き先を指定するため言葉の壁が小さく、ドライバーとも英語で会話できます。 |
| 医療・薬局 | 病院・クリニック・ドラッグストア | ○〜◎ | 医師・薬剤師は英語対応。診察や処方の説明も英語で受けられます。 |
| ローカル市場・個人商店 | 公設市場・露店・トライシクル | △〜○ | 英語が限定的な場合もありますが、数字と簡単な単語+身振りで十分通じます。 |
もちろん、ローカル市場の露店や一部のトライシクル運転手など、英語が限定的な場面もゼロではありません。しかし、値段のやり取りは数字が中心で、簡単な英単語で問題なく買い物できます。留学生が日常的に利用するモール・レストラン・カフェ・ツアー・Grabといった場面では、英語が「通じないと困る」ことはほとんどありません。
むしろ注目すべきは、**生活のすべてが英語のアウトプット練習になる**という点です。レストランでの注文、モールでの買い物、ツアーでのガイドとの会話——教室で覚えた表現を、その日のうちに実生活で使える。日本では絶対に得られない「24時間英語漬け」の環境が、授業の学習効果を何倍にも高めてくれます。これが、オンライン英会話や国内スクールにはないフィリピン留学ならではの価値です。
英語力の個人差——都市部と地方の格差
全員が同じレベルではない
「9割が英語を話せる」という数字を額面通りに受け取るのは注意が必要です。現地10年以上在住の専門家は、「都市部の高学歴層と農村部の低学歴層では、英語力に大きな差がある」と指摘します。
- 都市部・高等教育修了者:ビジネスレベルの英語を流暢に使いこなす
- 地方・低学歴層:基本的な会話はできるが、複雑なコミュニケーションは難しい
- 語学学校講師:TOEIC900点以上の厳格な採用基準をクリアした精鋭
留学先として語学学校を選ぶ際は、この「教育水準の高いフィリピン人英語話者」から学べる環境かどうかが重要なポイントです。
実例・体験談——フィリピン英語環境が変えたキャリアと人生

体験談①:教育移住を選択した30代男性Aさんの証言
フィリピンで家族6人と生活している30代男性のAさんは、子どもたちをフィリピンの現地私立学校に通わせています。
「子どもたちが学校に通い始めて驚いたのは、5歳の子どもでも流暢に英語を話すことでした。授業はすべて英語で行われ、ディベートの授業では子どもたちが積極的に意見を英語で述べています。これは日本では絶対に体験できない環境です」とAさんは語ります。
現地の私立学校の年間学費は15万円〜20万円程度。日本のインターナショナルスクールの10分の1以下の費用で、英語漬けの教育環境が手に入る——これがフィリピン教育移住の最大の魅力です。
一方でAさんは、デメリットについても正直に話してくれました。「フィリピンのカリキュラムは日本と異なるため、算数や理科の学習内容に差が出てくる可能性があります。英語とディベートは確実に伸びますが、帰国を考えているなら補習も必要かもしれません」とのことです。
体験談②:フィリピン就職を果たした20代女性Bさんの証言
「日本人の中でレアな人材になりたい、同じレールに乗り続けたくない」という動機でフィリピンに移住した20代女性のBさん。語学学校での集中学習を経て、現地企業への就職を果たしました。
Bさんは現在、月収約26万円(10万ペソ)で働いており、「日本にいた時の年収レンジとは全く違うキャリアパスが見えてきました。英語力を活かした国際的な仕事に就けるのは、フィリピンならではの魅力です」と語ります。
フィリピンで就職する日本人に共通するのは、「英語を勉強して、その後海外でさらにステップアップしたい」という明確な意志。語学留学で終わらせず、語学×インターン×就職支援という3ステップで次のキャリアを描いているのです。
体験談③:12年在住の50代男性Cさんが語るインフラの変化
フィリピンに移住して12年になる50代男性のCさんは、現地のインフラ改善を肌で感じています。「12年前はインターネットが1Mbpsも出なかった。今は600Mbps近く出るため、ネット環境で困ることはほとんどなくなりました」とCさんは振り返ります。
英語環境についても、「最初は戸惑いもあったが、フィリピン人は非常にフレンドリーで、英語が完璧でなくても温かく接してくれる。その安心感が、英語を使う自信につながった」と語ります。Cさんが強調するのは、「日本と比べすぎないこと」。違いを受け入れる柔軟性が、フィリピン生活を豊かにする最大の秘訣だと言います。
フィリピン留学で「年収と働き方を変える」3ステップ
フィリピンの英語環境は、単なる語学学習の場ではありません。フィリピン留学村が提案するのは、英語の勉強で終わらせない、年収と働き方を変えるための具体的な3ステップです。
- STEP1:語学留学で英語基礎を構築
フィリピンの語学学校では、マンツーマン授業が充実しており、短期間で集中的に英語力を高めることができます。費用は日本の語学スクールの1/10〜1/20程度。TOEIC650〜700点レベルを目指すことで、フィリピン就職が現実的な選択肢になります。
- STEP2:インターン・現地就職で実践力を磨く
語学力を身につけた後は、現地インターンや就職を通じて実践的なビジネス英語を習得。マニラでの平均的な給与水準は月10万ペソ(約26万円)からスタートするケースが多く、日本での年収レンジとは異なるキャリアパスが開けます。
- STEP3:グローバルキャリアへのステップアップ
フィリピンでの就労経験と英語力を武器に、外資系企業への転職や2カ国留学(フィリピン→英語圏)など、さらなるキャリアアップを目指します。東南アジア全域でのビジネスチャンス拡大や、日系企業の海外拠点での就職も有力な選択肢です。
フィリピン留学村では、EG ACADEMY(クラークエリア)やCebu Blue Ocean Academy(セブ島)など、キャリアアップを見据えた学習環境を提供する提携校を多数ご紹介しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. フィリピン人の英語に訛りはありますか?
A. 訛りはあります。ただし、アメリカ英語をベースとしており、日本人にとって聞き取りやすい発音が特徴です。「f」が「p」に近い音になったり、「th」が「t」や「d」に近く聞こえたりすることがありますが、ビジネスコミュニケーションに支障をきたすレベルではありません。世界の英語話者の約8割は非ネイティブスピーカーであり、「完璧で訛りのない英語」が標準なわけではありません。
Q2. ネイティブではないフィリピン人から英語を学んで大丈夫ですか?
A. 問題ありません。フィリピンの語学学校講師は、TOEIC900点以上・3週間以上の研修修了など、非常に厳格な採用基準をクリアした精鋭です。むしろ「非ネイティブとして英語を習得した経験を持つ」フィリピン人講師は、日本人が英語を習得する際の躓きポイントを熟知しており、効果的な指導ができます。
Q3. フィリピン留学後の就職・転職に英語力は活かせますか?
A. 十分に活かせます。TOEIC650〜700点レベルになると、フィリピン現地就職が現実的な選択肢になります。また、英語力+海外就労経験は、外資系企業への転職や日系企業の海外拠点採用で大きな強みになります。フィリピン留学村では、語学留学から就職支援まで一貫したサポートを提供しています。
Q4. どのくらいの期間で英語力の向上を実感できますか?
A. 個人差はありますが、マンツーマン授業が充実したフィリピンの語学学校では、2〜3ヶ月の集中学習でTOEICスコアが100〜200点向上するケースが多く見られます。日本の語学スクールと比べて、1日の授業時間が長く(6〜8時間)、実践的なアウトプットの機会も豊富なため、短期間での成長が期待できます。
Q5. フィリピン留学の費用はどのくらいかかりますか?
A. 語学学校の学費は日本の1/10〜1/20程度が目安です。生活費を含めても、月15〜20万円程度で留学生活を送れるケースが多いです。単身者がプール・ジム付きのコンドミニアムに住み、日本食もたまに食べる生活をするなら、月20万円あれば十分という現地在住者の声もあります。
Q6. フィリピンの治安は大丈夫ですか?
A. フィリピンは「光と闇」の側面がある国です。現地10年以上在住の専門家は、「フレンドリーさの裏には貧困から派生する犯罪などがあり、表面的な明るさだけではない」と指摘します。ただし、語学学校のある安全なエリアを選び、夜間の一人歩きを避けるなど基本的な注意を守れば、多くの日本人が安全に生活・学習しています。
Q7. フィリピン就職に年齢制限はありますか?
A. フィリピン就職に年齢制限はありません。基本的にフィリピンの会社に雇われた場合、その会社が就労ビザを取得してくれます。30代・40代でキャリアチェンジを目指す方も多く、「日本人の中でレアな人材になりたい」「同じレールに乗り続けたくない」という動機で移住・就職を果たした方が多数います。
まとめ
フィリピン人が英語を話せる割合は、調査によって63〜92%の幅がありますが、アジア第2位の英語力(EF EPI 2025年版)、TOEIC平均749点という客観データが示す通り、フィリピンが「英語大国」であることは間違いありません。
歴史的背景、充実した英語教育制度(小学校から6年間で1,746時間)、多言語社会での共通語としての役割、英語力と収入の連動——これらの複合的な要因が、フィリピン人の高い英語力を支えています。
フィリピン留学村が提案したいのは、「英語の勉強で終わらせない」ということ。語学力を身につけた先に、年収と働き方を変える具体的なキャリアパスを描くことが、フィリピン留学の真の価値です。
まずは短期留学からお試しいただき、自分に合うかどうかを確かめてみてください。フィリピン留学村では、あなたの状況に合わせた「次の3ステップ」を一緒に描くための無料相談を随時受け付けています。「英語の勉強で終わらせない、年収と働き方を変えるためのフィリピン留学」——その第一歩を、ぜひ私たちと一緒に踏み出しましょう。





