「フィリピン人の英語レベルって実際どうなの?」「ネイティブじゃないのに英語を学ぶ意味はあるの?」
フィリピン留学を検討している方なら、一度は抱く疑問ではないでしょうか。
確かにインターネット上では「フィリピン人の英語は訛りがひどい」「レベルが低い」といった声も散見されます。
しかし、公的な情報と国際的な指標を見ると、違った姿が見えてきます。
フィリピンは英語が公用語のひとつで、英語能力指数(EF EPI 2025年版)では123の国・地域のうち28位、「高熟練(High Proficiency)」に分類されています。
この記事では、フィリピン現地に10年以上在住し、数多くの日本人留学生・移住者をサポートしてきた
専門家の視点から、フィリピン人の真の英語力と、なぜフィリピン留学が「英語の勉強で終わらせない、
年収と働き方を変えるためのフィリピン留学」として注目されているのかを詳しく解説します。
フィリピン人の英語力 – データで見る実態

英語を話せる人はどのくらい?公用語と都市別の英語力
外務省の「フィリピン基礎データ」によると、フィリピンの公用語はフィリピノ語と英語です。
180以上の言語がある国で、英語は公用語のひとつとして使われています(2026年9月現在)。
英語力の国際的な指標、EF英語能力指数(EF EPI)2025年版では、フィリピンは123の国・地域のうち28位(スコア569)で、「高熟練(High Proficiency)」に分類されました。
世界平均は488、日本は96位(446)です。
都市別のスコアでは、マニラ603・アンヘレス(クラーク)600・セブ市585と、留学先になる都市は、どれも国全体(569)より高い値でした。
| 国・都市 | スコア | 順位(123の国・地域) |
|---|---|---|
| フィリピン(国全体) | 569 | 28位 |
| 日本(国全体) | 446 | 96位 |
| マニラ | 603 | ― |
| アンヘレス(クラーク) | 600 | ― |
| セブ市 | 585 | ― |
仕事でも英語が使われている(BPO産業)
外務省の「フィリピン基礎データ」では、主要産業に、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業を含むサービス業が挙げられています(2026年9月現在)。
BPO は、アメリカ企業などのコールセンター業務や事務処理を請け負う産業です。
インドからフィリピンへ移った業務も多く、その理由の一つが、フィリピン人の英語コミュニケーション力の高さです。
なお、かつてはGlobalEnglish社の「ビジネス英語指数(BEI)」でフィリピンが世界第1位(2012〜2013年)を記録したこともあります。
教育制度に根ざした英語力の基盤
フィリピンの高い英語力は、歴史的背景と教育制度に支えられています。
歴史的背景
- 1898年〜1946年:アメリカ植民地時代
- アメリカが約1,000人の英語ネイティブ教師を派遣
- 学校教育を英語で実施する体制を確立
現在の教育制度
- 1974年:英語を第二公用語とする「二言語併用教育政策」導入
- 私立学校では幼稚園から英語での授業が標準
- 数学・理科・社会科目も英語で学習
現地10年在住の専門家によると、「フィリピンの私立学校に通う子どもたちは、5歳でも流暢に英語を話します。日本の大学生よりもはるかに自然な英語を使いこなしているのが現実です」とのことです。
フィリピン英語の特徴 – なぜ日本人に最適なのか
アメリカ英語ベースで聞き取りやすい
フィリピン英語は、アメリカ植民地時代の影響でアメリカ英語をベースとしています。
ただし、アメリカ英語特有の強いアクセントや巻き舌が和らげられており、日本人にとって非常に聞き取りやすい特徴があります。
フィリピン英語の発音特徴
- L と R の区別がはっきりしている
- 母音を明確に発音する傾向
- 「th」音が「t」や「d」に近く聞こえる
- 語尾の子音クラスターに軽い母音が付く
これらの特徴により、「日本人にとって最も学習しやすい英語」と評価されています。
スラングが少なく、ビジネス英語に最適
フィリピン英語のもう一つの大きな特徴は、スラングや俗語が少ないことです。
現地在住者の観察によると、「weird」「awesome」「dope」といったアメリカでよく使われる表現や、f-wordなどの汚い言葉はほとんど聞かれません。
これは一見デメリットのように思えますが、実はビジネス英語を学ぶ上では大きなメリットです。
正式で品のある英語表現を身につけることができ、国際的なビジネスシーンで通用する英語力を養えます。
基本的な文法と語彙で構成された分かりやすい英語
フィリピン人は、複雑な構文や高度な語彙よりも、基本的で分かりやすい英語を使う傾向があります。
これは英語学習者にとって理想的な環境と言えるでしょう。
地域・階層による英語力の格差と実態
高等教育を受けたフィリピン人の英語力は極めて高い
現地での実体験によると、大学教育を受けたフィリピン人の英語力は「ほぼネイティブレベル」です。
彼らは難しい語彙を使いこなし、自然なスピードで会話を進めることができます。
特にIT Park周辺のBPO企業で働くフィリピン人たちは、アメリカの顧客と直接やり取りする業務を担当しており、その英語力は非常に高く評価されています。
経済格差による英語力の差は存在する
一方で、経済的な理由で高等教育を受けられなかった層では、英語力にばらつきがあることも事実です。
英語力が比較的低い職業
- タクシー運転手
- バイクタクシー運転手
- 警備員
- ローカルショップの店員
ただし、これらの職業の方々も日常会話レベルの英語は問題なく話せます。
「英語が全く通じない」という状況に遭遇する可能性は極めて低いのが現実です。
語学学校講師の選考基準は非常に厳格
フィリピンの語学学校では、講師の採用基準が非常に厳しく設定されています。
一般的な講師採用基準
- TOEIC 900点以上
- 大学卒業以上の学歴
- 英語教授法の知識
- 3週間以上の研修修了
この厳格な選考により、語学学校で教える講師たちは極めて高い英語力を持っていることが保証されています。
留学中、学校の外でも英語は通じる?生活シーン別ガイド

フィリピン留学を考える方が最も気になるのが、「学校の中だけでなく、日常生活でも英語が通じるのか?」という点でしょう。
結論から言えば、セブ・クラーク・マニラ・バギオなど留学生の多い都市では、学校の外でも英語だけで生活が完結します。
教室で習った英語を、その日のうちに街で使える——これがフィリピン留学の最大の実践的メリットです。
シーン別に、英語の通じやすさを見てみましょう。
| 生活シーン | 主な場所 | 通じやすさ | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 食事 | レストラン・カフェ・ファストフード(Jollibee等)・フードデリバリー | ◎ | メニューも接客も英語。 注文から会計まで英語で完結します。 |
| ショッピング | 大型モール(SM・Ayala)・スーパー・コンビニ | ◎ | モールは英語が標準。 店員も英語で対応してくれます。 |
| レジャー | アイランドホッピング等のツアー・ダイビング・スパ・ジム | ◎ | 観光客対応のスタッフは英語が堪能。 予約から現地でのやり取りまで英語でOK。 |
| 移動・交通 | 配車アプリGrab・空港・ホテル | ◎ | Grabはアプリで行き先を指定するため言葉の壁が小さく、ドライバーとも英語で会話できます。 |
| 医療・薬局 | 病院・クリニック・ドラッグストア | ○〜◎ | 医師・薬剤師は英語対応。 診察や処方の説明も英語で受けられます。 |
| ローカル市場・個人商店 | 公設市場・露店・トライシクル | △〜○ | 英語が限定的な場合もありますが、数字と簡単な単語+身振りで十分通じます。 |
もちろん、ローカル市場の露店や一部のトライシクル運転手など、英語が限定的な場面もゼロではありません。
しかし、値段のやり取りは数字が中心で、簡単な英単語で問題なく買い物できます。
留学生が日常的に利用するモール・レストラン・カフェ・ツアー・Grabといった場面では、英語が「通じないと困る」ことはほとんどありません。
むしろ注目すべきは、生活のすべてが英語のアウトプット練習になるという点です。
レストランでの注文、モールでの買い物、ツアーでのガイドとの会話——教室で覚えた表現を、その日のうちに実生活で使える。
日本では得にくい英語漬けの環境が、授業の学習効果を高めてくれます。
これが、オンライン英会話や国内スクールにはないフィリピン留学ならではの価値です。
実際の体験者が語るフィリピン人の英語力
教育移住を選択した30代男性の体験談
現在フィリピンで家族6人と生活している30代男性のAさんは、「子どもたちがフィリピンの学校に通い始めて驚いたのは、5歳の子どもでも流暢に英語を話すことでした。日本では考えられないレベルです」と語ります。
Aさんの子どもたちは現地の私立学校に通っていますが、「授業はすべて英語で行われ、ディベートの授業では子どもたちが積極的に意見を英語で述べています。これは日本では絶対に体験できない環境です」とその価値を実感しています。
年間の学費は15万円〜20万円程度と、日本のインターナショナルスクールの10分の1以下でありながら、「英語力とディベート力は確実に向上している」とのことです。
フィリピン就職を果たした20代女性の証言
「日本人の中でレアな人材になりたい」という動機でフィリピンに移住した20代女性のBさんは、現地企業での勤務を通じてフィリピン人の英語力を実感しています。
「同僚のフィリピン人たちは、アメリカの本社とのテレビ会議でも全く問題なく議論を進めています。むしろ、私の方が英語力で劣っていると感じることが多々あります」
Bさんは現在、月収約26万円(10万ペソ)で働いており、「日本にいた時の年収レンジとは全く違うキャリアパスが見えてきました。英語力を活かした国際的な仕事に就けるのは、フィリピンならではの魅力です」と語ります。
10年以上現地に住む移住者の総合評価
フィリピンに移住して12年になる50代男性のCさんは、「最初は言葉の壁に苦労しましたが、今では現地のフィリピン人スタッフとビジネスレベルの議論ができるようになりました」と振り返ります。
「フィリピン人の英語力は、確実に日本人の平均を上回っています。特に若い世代の英語力は素晴らしく、彼らから学ぶことは非常に多いです」
Cさんは現在、現地でビジネスを展開しており、「フィリピンで培った英語力とビジネス経験は、東南アジア全域で通用する財産になっています」と、フィリピンでの経験の価値を強調します。
よくある質問(FAQ)
Q1: フィリピン人の英語に訛りはありませんか?
A: 確かに独特の発音特徴はありますが、これは「訛り」というよりも「アクセント」と呼ぶべきものです。
アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語にもそれぞれアクセントがあるように、フィリピン英語にも特徴があります。
重要なのは、フィリピン英語は国際的に通用する英語であり、世界中のビジネスシーンで実際に使われているということです。
Q2: ネイティブではないフィリピン人から学んで大丈夫ですか?
A: むしろフィリピン人講師から学ぶメリットは大きいです。
彼ら自身が第二言語として英語を習得しているため、学習者の気持ちを理解し、効果的な教授法を身につけています。
また、文法的に正確で丁寧な英語を話すため、基礎をしっかり学ぶことができます。
Q3: フィリピン留学後の就職・転職に英語力は活かせますか?
A: 十分に活かせます。
フィリピンで身につけた英語力は、外資系企業への転職、海外駐在員のポジション、国際的なプロジェクトへの参画など、年収アップとキャリアアップの大きな武器になります。
実際に、フィリピン留学後に年収が大幅に上がった事例は数多く報告されています。
Q4: どのくらいの期間で効果を実感できますか?
A: 効果を感じるまでの期間は、今の英語力・目的・1日の授業の数で変わります。
フィリピンの語学学校はマンツーマン授業が中心で、話す時間を多く取れるのが特徴です。
期間ごとの学習の目安と選び方は、フィリピン語学留学の期間別ガイドで見られます。
Q5: フィリピン留学の費用対効果はどうですか?
A: 欧米留学と比較すると、約3分の1〜4分の1の費用で同等以上の効果を得られます。
授業料、宿泊費、食費を含めて月額15万円〜25万円程度で、マンツーマンレッスンを中心とした集中的な学習が可能です。
Q6: 治安面での心配はありませんか?
A: 語学学校があるエリアや日本人が多く住む地域では、治安は比較的良好です。
現地10年在住の専門家によると、「タガイタイなどの学園都市では、夜間でも安心して外出できるレベル」とのことです。
ただし、基本的な注意は必要で、事前の情報収集と現地でのオリエンテーションが重要です。
Q7: 年齢制限はありますか?
A: 特に年齢制限はありません。
10代の高校生から70代のシニア層まで、幅広い年齢の方がフィリピン留学を体験しています。
特に通信制高校生や社会人のリスキリング、リタイアメント層の長期滞在など、多様なニーズに対応したプログラムが用意されています。
まとめ:フィリピン留学で「年収と働き方を変える」第一歩を
データと現地の実体験から明らかになったのは、「フィリピン人の英語レベルは決して低くない」という事実です。
英語が公用語のひとつで、EF EPI 2025 では123の国・地域のうち28位、留学先になるマニラやセブ市は国全体より高いスコアでした。
フィリピン留学の真の価値は、単なる「英語の勉強」にとどまりません。
現地での就職体験、インターンシップ、ビジネス英語の実践を通じて、「年収と働き方を変える」具体的なキャリアパスを描けることにあります。
特に30代〜40代の社会人にとって、フィリピンは「国内転職では変わらない年収レンジを突破する」ための現実的な選択肢となっています。
語学習得→現地インターン→海外就職→外資転職という段階的なステップアップが可能だからです。
また、通信制高校生や不登校経験者にとっても、フィリピンは「日本のレールに合わない自分でも、世界でもう一度やり直せる場所」として大きな可能性を提供しています。
フィリピン留学村では、短期の語学留学で終わらせることなく、あなたの人生設計全体を見据えたサポートを提供しています。
まずは現地での短期体験から始めて、中期滞在、そして本格的な海外キャリアまで、段階的にあなたに合った「次の3ステップ」を一緒に描きませんか。
日本の外にもう一つの選択肢を持つこと。
それが、これからの時代を生き抜く大きな力になるはずです。





