はじめに

「クラーク空港ってどこにあるの?」「マニラ空港とどう違うの?」——フィリピン行きを検討している方なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
クラーク国際空港(空港コード:CRK)は、首都マニラから北西へ約90km(車で約1時間30分〜2時間)に位置するフィリピン第二の国際空港です。2022年には新旅客ターミナルが開業し、モダンな木造建築と最新設備を備えた快適な空港へと生まれ変わりました。日本からの直行便も運航されており、留学・観光・移住を問わず注目度が高まっています。
この記事では、クラーク空港の基本情報から日本からのアクセス方法、空港からの移動手段、空港周辺の治安・観光情報まで、現地10年以上の経験をもとに徹底解説します。クラークでの語学学校選びについては、別記事「クラーク留学の費用・学校・治安ガイド」で詳しくまとめています。
クラーク国際空港の基本情報

空港の歴史と概要
クラーク国際空港は、1919年にアメリカ合衆国によってクラーク飛行場として建設されました。1947年にはアメリカ空軍クラーク基地となり、1991年のピナトゥボ山噴火の影響でアメリカ軍がフィリピンに施設を返還。1993年にクラーク国際空港として開港した歴史を持ちます。
その後、2003年に「ディオスダド・マカパガル国際空港」へ改称されましたが、2012年に現在の「クラーク国際空港」という名称に戻されました。2022年5月には新旅客ターミナルが開業し、曲線美を活かしたモダンな木造建築と最新の設備を備えた快適な施設として生まれ変わっています。
空港の規模と就航路線
クラーク国際空港の年間旅客処理能力は約1,220万人規模とされており、マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)の混雑を補完する空港として、その役割が年々高まっています。
現在の主な就航路線は以下のとおりです。
国際線(主な路線)
- 東京(成田):セブパシフィック航空が直行便を運航
- ソウル(仁川):フィリピン航空、アシアナ航空、ジンエアー、チェジュ航空が就航
- 香港:香港エクスプレスが就航
- シンガポール:セブパシフィック航空が就航
- 台北(桃園):エバー航空、セブパシフィック航空が就航
- バンコク(スワンナプーム):セブパシフィック航空が就航
国内線(主な路線)
セブパシフィック航空がセブ、バコロド、カガヤン・デ・オロ、ダバオ、イロイロなどフィリピン国内主要都市を結んでいます。PALエクスプレスもブスアンガ、カティクラン、セブへ就航しています。
日本からクラーク空港へのアクセス方法

直行便の現状
2025年時点で、日本からクラーク国際空港への直行便は、成田空港発のセブパシフィック航空が運航しています。飛行時間は約4時間55分で、往復航空券の最安値は約39,000円台から見つかることもあります(時期や予約タイミングによって変動)。
航空券が最も安くなる時期は10月前後が目安で、約40日前に予約すると比較的お得に購入できる傾向があります。関西・中部・福岡など成田以外からの場合は、マニラ空港経由でエアアジアやZIPAIRなどのLCCを利用することで、全国各地からリーズナブルに渡航することが可能です。
空港コードと予約時の注意点
クラーク国際空港のIATAコードは「CRK」です。航空券を予約する際は「マニラ(MNL)」ではなく「クラーク(CRK)」を選択してください。同じフィリピンでも到着空港が異なるため、語学学校や宿泊先への送迎手配も変わってきます。
クラーク空港からの移動方法

グラブ(Grab)を使った移動
クラーク空港に到着したら、配車アプリ「Grab」の利用が最もスマートな移動手段です。アンヘレス市内からクラーク国際空港までの平均移動時間は約20分、平均料金は約250〜350ペソ(約750〜1,050円)、平均距離は約10kmです。
Grabは事前確定料金のため、到着後に料金交渉をする必要がなく、初めてフィリピンを訪れる方でも安心して利用できます。GrabChatがメッセージを自動翻訳してくれるため、英語が不安な方も言葉の壁を感じにくいのも大きなメリットです。
空港でのGrabの乗り場は「International Arrivals: Bay 8」です。
マニラへのバスアクセス
クラーク空港とマニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)の間はバスで移動でき、所要時間は約2時間です。DAU(ダウ)バスターミナルからは、マニラ、バギオ、スービック(オロンガポ)など各方面へのバスが頻繁に出ています。スービックへは約1時間、バギオへは約3時間でアクセスできます。
周辺主要都市へのアクセス時間
| 目的地 | 移動手段 | 所要時間 |
|---|---|---|
| マニラ(市内) | バス・車 | 約2時間 |
| バギオ(高原リゾート) | バス・車 | 約3時間 |
| スービック(ビーチリゾート) | バス・車 | 約1時間 |
| アンヘレス市内 | Grab・タクシー | 約20分 |
クラーク空港周辺エリアの特徴と治安
クラーク経済特区とは
クラーク国際空港が位置するクラーク経済特区(Clark Special Economic Zone)は、約33,000ヘクタールもの広大な敷地を有し、多くの外国企業が進出しています。1991年のアメリカ軍撤退後、1993年にクラーク経済特別区が指定され、空港・ホテル・ゴルフ場・カジノ・免税店・国際会議場などの施設が順次整備されてきました。
2007年には「クラークフリーポートゾーン」として再編・拡張され、現在も香港やマカオをモデルとした都市開発が進められています。さらに、「ニュークラークシティ開発プロジェクト」として、フィリピン初の環境配慮型スマートシティの建設も進行中です。
治安の安全性
クラークエリアの最大の特徴のひとつが、マニラと比較して圧倒的に高い治安の安全性です。エリアの主要な出入口には検問ゲートが設置されており、警察による24時間体制の警備が行われています。これにより、エリア全体の安全性が高く保たれています。
かつてアメリカ空軍基地があった影響から、現在もアメリカ人をはじめとした欧米人が多く居住しており、高級ホテルやレジャー施設が充実しています。語学学習に集中できる落ち着いた環境として、留学先としても高い評価を得ています。
周辺の観光・アクティビティ
クラーク周辺で楽しめるアクティビティは多岐にわたります。
- スービック湾フリーポートゾーン:ビーチリゾートとして人気。水族館・動物園・山岳民族ショーなども楽しめる
- バギオ:高原リゾートで涼しい気候。フィリピン人にも人気の避暑地
- ゴルフ:クラーク経済特区内には複数のゴルフコースがあり、格安でプレー可能
クラークは「留学の玄関口」としても人気
クラーク留学が選ばれる理由
クラークには現在、質の高い語学学校が複数集まっています。かつてのアメリカ軍基地の影響から、ネイティブスピーカーの講師が他のフィリピンの都市より多く在籍しているのが特徴です。
フィリピン留学村が提携するクラークエリアの語学学校をご紹介します。
CLARK WE ACADEMY は、クラーク経済特区内に位置し、15年以上の学校運営実績を持つ教育機関です。5科目60レベル・200以上の教材を駆使し、各科目ごとに振り分けられた専門講師が高品質なレッスンを提供しています。
EG ACADEMY は、全ての面でワンランク上のステージにある語学学校です。これまでのフィリピンの学校の概念を覆す快適な設備を誇り、ゆとり溢れる広いキャンパスで充実した留学生活を送ることができます。
CIP ENGLISH ACADEMY は、校内にいながら緑や太陽を感じられる環境が魅力です。ネイティブ講師も複数名在籍しており、校内は完全母国語禁止となっているため、フィリピンにいながら「プチ欧米留学体験」ができます。
HANA ACADEMY は、フィリピン国内では珍しく、フィリピン人講師だけでなく経験豊富な外国人講師も在籍しているのが特徴です。
英語の勉強で終わらせない、キャリア設計への活用
フィリピン留学村が大切にしているのは、「英語の勉強で終わらせない、年収と働き方を変えるためのフィリピン留学」という考え方です。
クラークエリアには多くの外国企業が進出しており、語学力を身につけた後のインターンシップや就職活動の場としても非常に有望なエリアです。現地10年以上の在住経験者によると、フィリピンで就職を目指す日本人の多くは「日本人の中でレアな人材になりたい、ポジションを取りたいと考えている人」や「同じレールに乗っておきたくないという人」だと言います。
マニラでは月10万ペソ(約26万円)くらいからスタートするのが平均的な就労水準で、単身者がプール・ジム付きのコンドミニアムに住み、日本食もたまに食べるような生活をするなら、月20万円程度あれば十分な生活が可能です。
実例・体験談

体験談①:クラーク留学からフィリピン就職へ(30代男性・Aさん)
医療系の仕事をしていた30代男性のAさんは、大学・高校で英語を学んだものの10年以上使う機会がなく、「英語が完全に錆びついていた」状態でクラーク留学を決意しました。
「最初は英語が全く出てこなくて焦りました。でも、クラークの語学学校では毎日英語漬けの環境で、1ヶ月もすると日常会話が少しずつできるようになってきた」と振り返ります。
留学前は「英語を少し勉強するだけ」のつもりだったAさんですが、現地での生活を通じてフィリピンの経済成長と若さに衝撃を受けます。平均年齢24歳という若年層中心の活気ある経済環境を目の当たりにし、「日本に帰ってまた同じ職場に戻るのは違う」と感じるようになったといいます。
語学留学後、インターンシップを経て現地の外資系企業に就職。「フィリピンに来てよかったのは、時間を自分でコントロールできるようになったこと。日本にいたら絶対に得られなかった自由だと思います」と語っています。
体験談②:ノープランで移住、12年間の変化(40代男性・Bさん)
「日本から逃げたかった」という理由でフィリピンに移住したBさんは、「何も準備しなかった。まったくのノープランで来た」と当時を振り返ります。
移住当初に驚いたのは、「みんな優しかったこと。良い意味で、非常にフレンドリーだった」ということ。移住前に抱いていた不安とは全く異なる現実に、良い意味で裏切られたと話します。
インフラ面でも、移住当初(2013年頃)と現在では雲泥の差があります。「昔はインターネットが1Mbpsも出なかったが、今は600Mbpsほど出るため、ネット環境で困ることはほとんどない」とBさんは言います。水や電気は年に1〜2回程度の断水・停電があるものの、数時間で復旧することがほとんどです。
現在は家族6人でフィリピンに暮らし、「将来の不安はフィリピン人に教えてもらった通り、明日のことはあまり悩まないようにしている。フィリピンは『なんとかなる』国だと思います」と穏やかに笑います。
よくある質問(FAQ)
Q1. クラーク空港からマニラ市内へはどうやって行けますか?
クラーク空港からマニラ市内へはバスで約2時間です。DAU(ダウ)バスターミナルからマニラ行きのバスが1時間に1本程度運行しています。費用は一般的に200〜300ペソ(約600〜900円)程度です。急ぎの場合や荷物が多い場合は、Grabで配車してマニラまで直行する方法もありますが、料金は大幅に上がります。
Q2. 日本からクラーク空港への直行便はありますか?
はい、成田空港からセブパシフィック航空が直行便を運航しています。飛行時間は約4時間55分です。関西・中部・福岡などからは、マニラ経由でのアクセスが一般的です。航空券の最安値は往復39,000円台から見つかることがあり、約40日前の予約がお得になる目安です。
Q3. クラークとセブ島、留学先としてどちらが向いていますか?
目的によって異なります。クラークは治安が良く落ち着いた学習環境が整っており、ネイティブ講師も多いため、しっかり英語を学びたい社会人に向いています。セブ島は国際交流の機会が多く、ビーチなどリゾート気分も味わいながら学べる環境です。フィリピン留学村では、目的・予算・期間に合わせて最適な学校と都市をご提案しています。
Q4. クラーク空港のラウンジは利用できますか?
はい、クラーク国際空港にはPlaza Premium Loungeがあり、プライオリティパスでも利用可能です。ただし、プライオリティパス利用者は喫煙ルームとシャワールームの使用に追加料金が必要な場合があります。食事は5品程度のメニューが用意されています。
Q5. クラーク空港で両替やSIMカードの購入はできますか?
はい、到着ロビーで両替とSIMカード(Globe・Smartなど)の購入ができます。ただし両替レートは空港よりも市内のショッピングモール(SMシティクラークなど)の方が有利なことが多いため、空港では当面必要な分だけ替えるのがおすすめです。SIMは配車アプリ「Grab」を使うために先に確保しておくと、到着後の移動がスムーズになります。
Q6. クラーク周辺の治安は本当に安全ですか?
クラーク経済特区内は、24時間体制の警備と検問ゲートにより、フィリピンの中でも特に安全性が高いエリアです。ただし、エリア外に出る際は一般的な注意が必要です。現地在住者のBさんも「フィリピンには光と闇の側面がある」と語っており、夜間の単独行動や見知らぬ人からの投資話には注意が必要です。
Q7. クラーク空港周辺でおすすめの観光スポットはありますか?
クラーク周辺では、スービック湾フリーポートゾーン(車で約1時間)が人気です。ビーチのほか、水族館・動物園・山岳民族ショーなどが楽しめます。また、バギオ(車で約3時間)はフィリピンの高原リゾートとして知られ、涼しい気候と自然を楽しめます。クラーク経済特区内にはゴルフコースも複数あり、日本の数分の一の費用でプレーできます。
まとめ
クラーク国際空港は、成田からの直行便でアクセスできる利便性、高い治安、快適な周辺環境を兼ね備えた、フィリピンの新たな玄関口として年々注目度が高まっています。2022年に開業した新ターミナルにより、到着後の快適さも大幅に向上しました。空港からマニラ・バギオ・スービックへのアクセスも良く、留学・観光・ビジネスの拠点として使いやすい空港です。
クラークでの語学留学を検討している方は、費用・学校・治安をまとめた「クラーク留学ガイド」もあわせてご覧ください。学校選びや渡航プランについては、フィリピン留学村の無料相談でも個別にご案内しています。





